以前、新型インフルエンザが流行した時、新聞や雑誌で「麻黄湯」が取り上げられたことがありました。
街では、麻黄湯の品切れが相次いだそうです。

「麻黄湯」は「寒邪」にやられた時に服用する漢方薬です。
厚生労働省の発表によると、新型インフルエンザの症状は、
「突然の高熱、咳、のどの痛み、・・と続き・・季節性インフルエンザに比べて、下痢や嘔吐が多い可能性がある」と云われています。
これは、あきらかに寒さによって病気になったものではありません。
もし、体力のない人が麻黄湯、または葛根湯を飲むと、汗が止まらなくり、体力を消耗してしまう可能性があります。
麻黄湯や葛根湯は、体力のない人には合わない漢方薬なのです。
たとえ体力のある人が服用したとしても、熱は下がりますが、根本治療にはなりません。
麻黄湯を買いに来られた方にもその事を話すと納得してくださり、別の薬を購入されました。

体力や出ている症状によって薬は変わります。
また、症状が変われば薬も変える必要があります。
使い方を間違えれば漢方薬も副作用があることを判って頂きたいと思います。

大和漢方堂では、体質・症状にピッタリ合った漢方薬を選び、お出ししています。
どうぞ安心してご相談ください。