漢方コラム
「正気存内 邪不可干」
「正気存内 邪不可干」という言葉が有ります。
疾病発生の根本原因は人体自身にあり、
「人体に正気が旺盛であれば邪に犯されることはない」と考えられています。
大昔の人は、インフルエンザや食中毒の原因が菌である。といったような知識は、持っていませんでした。
そこで、病気の事を「邪」ととらえ、
「健康な気を持っていれば邪(病)の侵入を避けられ、健康な状態を維持できる」と考えたのです。
例えば、インフルエンザが流行って、学級閉鎖になっていても、元気に走り回っている子供もいます。
傷んだ物を食べて、食中毒を起こす人もいれば、下痢だけですむ人、中には平気な人もいます。
人それぞれ「気」の状態が違えば、「邪」(病)の侵入する状態も違うということになります。
ところで、
H23年3月11日の東北大震災の原発事故で、放射能汚染が問題になっていますが、その時、昆布を「食べればよい」「いやだめだ」などということが、問題になりました。
この昆布を漢方の視点から説明してみましょう。
生薬の中の≪昆布≫の所に
- [基原] 昆布科のマコンブ、クロメ、ワカメなどの葉状体
- [性味] 鹹 寒
- [帰経] 肝 胃 腎
- [効能と応用] 甲状腺腫、頸部リンパ節腫などに、海藻、海蛤殻などと用いる。
- 浮腫み、水腫に、利水薬の補助として用いる。
- 昆布は鹹 寒で滑であり、清熱消痰 軟堅行水し、・・腹中包塊 睾丸腫痛 痰飲水腫などに有効である。
- 昆布、海藻はほぼ同じ効能を持ち、両者を配合する事により効果が強まる。とあり、
- 寒 滑 であるから、脾胃虚寒の泥状~水様便の人には用いないとあります。
昆布を食べれば、放射線を回避出来るとは言えませんが、全く無効とも言えません。
少なくとも「正気存内 邪不可干」の役には立つのではないかと、私は思います。
- ただし、
- 冷え症の人は「寒」の物なので、熱を通して食べてください。
- 便の様子を見ながら・・
- 普通の体格の人でも、食べ過ぎは良くありません。
- 他の食材とバランス良く食べることが大切です。
漢方薬は、「正気存内 邪不可干」つまり「身体に健康な気が旺盛で、病気に犯されることはない状態」へと回復させるお手伝いをします。
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