漢方コラム
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎のお客様とお話ししていると、アトピーの原因のひとつに食生活の問題が大きく関与しているいことが分かってきました。
例えば、アトピーの方に「甘いもの、乳製品は控えてください」と言うと、「ヨーグルトは毎朝、晩 食べていて、その方がお通じが良いのでやめられない」と言われることがあります。
そんな方には、「アトピーが出ている時、乳製品は我慢して下さい。良くなれば食べられますから。好きなものの食べ過ぎはよくありません。アトピーのタイプによってお薬は変わりますが、控えていただきたい食品、食べていただきたい食品があります。・・・・」と、色々なアドバイスをさせていただきます。
アトピー性皮膚炎の方には、皮膚に出ている症状と食生活の関連を自覚していただくために、まず、何を食べたら良くなったか、ひどくなったか書いてみることをおすすめしています。
食生活を見直しをしながら、漢方薬を続けてくださると効果がでやすいのです。
具体的に、どのように見直したらよいのか、漢方的な説明やアドバイスも行っています。(例えば、「胃に熱を持っていて、とか 胃が冷えていて・・・・」など)
漢方薬服用期間
アトピー性皮膚炎の場合は、漢方薬の服用と同時に、食生活の見直しも大切です。
その上で、服用期間は、最低でも4ヶ月程度は必要になります。
2ヶ月程度で、良くなったからとやめてしまい、再発してしまったケースが多く見られます。
根気良く一緒に頑張りませんか。
漢方薬で体質改善。応援します。
皮膚のお手入れメモ
アトピーの方は、「お肌の調子が悪いから、石鹸で洗わない」とおっしゃる方が意外に多くいらっしゃいます。
アトピーはお肌のバリアーがこわれた状態です。
洗わないとバイ菌が入り易くなっていますので、そこに、カビが繁殖する事もあります。
こうなると治療に時間がかかってしまいます。
まず、皮膚を清潔に保つ事が大事です。
皮膚の状態は、カサカサタイプ、ジクジクタイプ、湿疹も赤くて大きいのから白くて小さいのまで色々です。
タイプによって薬は変わりますが、お肌にやさしい石鹸でよく泡立ててやさしく洗うのは同じです。
その上に、塗り薬をやさしく塗って下さい。
赤ちゃん用の石鹸をやさしいと思って使っている方がときどきおられますが、これは間違いです。
赤ちゃんは1歳までに約3倍の大きさに成長しますが、それ以後は、成長のスピードが落ちます。
3倍の大きさになる赤ちゃんは新陳代謝が盛んですので、石鹸もその様に造られています。
赤ちゃん用の石鹸は、思っているほど肌にやさしいわけではないのです。