漢方コラム
冷え性・疲労感
近年、西洋医学の進歩には、目をみはるものがあり、新薬の開発、検査機器の開発、発明など 驚かされることしきりです。
そのおかげで、平均寿命がずいぶんと延びました。
しかし、お店に立っていると、「病院に行っているが、なかなか痛みが取れないとか、検査をして異常がないのにつらい」とか言われることが、よくあります。
そんな時、生薬をおすすめすると、かなり楽になっていただけます。
特に、慢性疾患、生活習慣病といわれるものには、効果が良い様です。
「冷えは万病の元」と言いますが、血液が足りないと、身体はあたたまりません。
胃、腸の動きも悪くなり、頭に栄養が行かないと脳も働けません。
血液は、充分にあることで、全身を巡ることができます。
しかし「瘀血」という、使い物にならない血液の塊があると、新しい血液がつくりにくくなり、血液が不足した状態になってしまいます。
大人の血管の長さは全身で約10万km、地球の赤道の2.5倍の長さですが、95%は目に見えない細さの毛細血管です。
何らかの原因で血管が傷つくと、それを修復しようと、体は頑張ってくれますが、その結果、血管の内側が細くなったり、固まりが出来たりします。
場合によっては、固まりが運ばれて、違う場所で詰まってしまったりします。
血液や血管の状態は、全身に影響を及ぼしますので、血管を丈夫にし、血液をきれいにすることは、健康体のために非常に重要なことなのです。
ところで、
漢方では、「血液」は「気」によって運ばれると考えられています。
「気」とは生命エネルギーのことで、元気、真気、気力と言った言葉で使われる「気」です。
また、体内の良い「水」を「津液」といい、汚れた水を「濁液」と言います。
津液には、体の隅々まで巡って、濁液を尿として排出する機能があります。
気、血、水の働きが正常だと病気になりませんし、もし、体内に「病邪」が入ってきて病気になってしまっても、快復が早いと漢方では考えます。
漢方薬は、バランスをくずした「気・血・水」の働きを正常にもどすことに効果を発揮し、心身を健康へと導きます。
冷え性や慢性疾患、生活習慣病でお困りのときには、お気軽にご相談ください。
いつまでも元気でいたいものですが、≪黄帝内経・上古天真論≫によると、男性は八の倍数、女性は七の倍数で身体が変化すると書かれています。
食べ物が良くなり医療が進んだおかげで、昔に比べて体格も良くなり、若く見えるようになったと思いますが、反面、飽食の時代と言われ、偏った食事、食品添加物、ストレスの増加、睡眠不足などで身体を知らない間に疲れさせてしまっている事が多いのも事実です。
特に生真面目な人ほど、キチンとしようとするあまり、自分が疲れていることに気がつかない人が多い様に思います。
弱っている、疲れている 状態を元に戻すのは漢方の得意とするところです。
何となく疲れがとれない、だるいなどでお悩みの方に、漢方で体質改善しませんか。